気づけば私は今にも泣きべそをかきそうな顔で空を見上げていた。


私の横ですくっと立ち上がった悠紀は、パンパンと制服を手ではらった。


「さっ戻るよ、学校!」


悠紀は振り返ると、私の心情を察したように微笑み手をさしのべた。


「また来よう、2人で」