「学校、戻りたくないね」
「カバン取りに行くの、めんどうだなあ。」
気づけば時刻は4時前を回っていた。
そろそろ出し物も終了する頃だ。
土手の草むらに寝転がった私達は、ぐだぐだと立ち上がるのをためらっていた。
まるで夢のような時間だった。
今まで友達と呼べる友達もいなかった私がこんな風にクラスメイトと学校を抜け出して、こんなに高校生らしい充実した時間を過ごすとは思ってもいなかった。
でも、また学校に戻ると夢から覚めてしまう事がこわかった。
明日になればまたぽつんと1人、教室の隅で1日を過ごす毎日に戻る。
そんな事を考えると尚更私は今川原に寝そべっているこの時間が終わるのが恐かった。
「カバン取りに行くの、めんどうだなあ。」
気づけば時刻は4時前を回っていた。
そろそろ出し物も終了する頃だ。
土手の草むらに寝転がった私達は、ぐだぐだと立ち上がるのをためらっていた。
まるで夢のような時間だった。
今まで友達と呼べる友達もいなかった私がこんな風にクラスメイトと学校を抜け出して、こんなに高校生らしい充実した時間を過ごすとは思ってもいなかった。
でも、また学校に戻ると夢から覚めてしまう事がこわかった。
明日になればまたぽつんと1人、教室の隅で1日を過ごす毎日に戻る。
そんな事を考えると尚更私は今川原に寝そべっているこの時間が終わるのが恐かった。

