お祭ムードに浮かれる生徒達にまぎれて私達は手ぶらで校舎を抜け出した。
運動場を横切らないと行けない校門には向かわず、ゴミ捨て場や資材置き場になっている人通りが少ない校舎の裏側に向かった。
2人でフェンスをよじ登り、飛び降りると、悠紀は第二関門である石垣を長い手足でひょいひょいと登って行った。
「え、ちょっと待って」
私はおぼつかない足で必死に石登っていると、悠紀ははは、と微笑み私に手を差し伸べた。
ちらりとフェンスの向こうを確認した悠紀はゴミ捨て場に近づく人影を感じ、「誰か来た!」と突然ぐいと私を引っ張った。
「嘘!」私は悠紀に手を引かれたまま石垣の上を駆け抜けた。
運動場を横切らないと行けない校門には向かわず、ゴミ捨て場や資材置き場になっている人通りが少ない校舎の裏側に向かった。
2人でフェンスをよじ登り、飛び降りると、悠紀は第二関門である石垣を長い手足でひょいひょいと登って行った。
「え、ちょっと待って」
私はおぼつかない足で必死に石登っていると、悠紀ははは、と微笑み私に手を差し伸べた。
ちらりとフェンスの向こうを確認した悠紀はゴミ捨て場に近づく人影を感じ、「誰か来た!」と突然ぐいと私を引っ張った。
「嘘!」私は悠紀に手を引かれたまま石垣の上を駆け抜けた。

