次の日、マリエは来ないだろうと予想をしていたら、彼女は4時間目の途中にふらふらとやって来た。


ノーメイクなのが彼女の表情の暗さを際立たせていた。


着席した彼女に私はおはようと声をかけた。


彼女は弱々しい笑顔でおはよ、と言った。

4時間目が終わり、教室にいるのが辛そうだったマリエを誘って私達はお弁当片手に中庭へ向かった。

庭の真ん中に設置された大きな丸池を背に、私達は地べたに座った。

「どう?大丈夫?」


私はマリエの様子を伺った。


「やっぱ、ちょっとキツいよ」


マリエは作り笑いを浮かべた。


私は何も返せなかった。