「で、先生に電話して、みんなが帰った後に学校行ったの。エリとゆきには残ってもらって。
そんで先生に話し合いセッティングしてもらったんだけど」


「うん」


「教室で三人で話したの。
話したってゆうか、あたしが一方的に喋ったんだけどね。
そしたら、エリもゆきもあたしが目の前にいるのにフツーに無視。
時々二人で目合わせて鼻で笑ってさ。」


「それはひどいね」


「結局話になんないからあたし教室でてったの。
そしたら教室から死ね!とか帰ってくんな!とか怒鳴り声聞こえて。
それから毎日、知らないアドレスから「学校くんな」とか「消えろ」とか来るの。
まぁ多分エリの連れとかだろうけどさ」

聞いてるだけで辛い話だ。
この時ばかりはマリエに同情した。


「かなりひどいじゃん。」


「そんなんで学校行けない。あたしもう無理」

マリエはぽろりとひと粒涙をながした。