君と描いた日常-負け組女子高生

約束の4時より10分程過ぎて、ジャージ姿のマリエがあらわれた。


くすんだピンク色のキティちゃんの健康サンダルをずるずると地面にすらせながらけだるそうにこちらに歩み寄ってくる。


前髪が頭の上で結ばれて、首からはミッキーマウスの小銭入れが下げられている。


学校を休んだ癖に化粧はいつもながらばっちりだ。


「あっ、麗華早いね。じゃはいろっか。」

10分でも遅れたなら一言謝ってほしい。


私はそんな事も言えずマリエの後ろに続いてマクドナルドの自動ドアをくぐった。