君と描いた日常-負け組女子高生

「何も言ってないって。」

「嘘ついてるかもよ?超びびってたじゃんあの子。」

「はは、うけるんだけど!」

彼女達はわざとかと思うくらい遠慮のない声で言葉を交わす。

確かにびびっていないと言えばうそになる。

目の回りを真っ黒に囲んだ彼女達の目力は圧倒的だ。

それより私は、いつもは直接話しかけてこないエリ達が様子を伺うように私を訪ねてきた事に対して、なにかしっくりしないものを感じた。

私はほのかに嫌な予感がした。