君と描いた日常-負け組女子高生

それから、マリエが以前行動を共にしていた例のギャル達も話し掛けてきた。


昼休み。


昼食のパンをたいらげ私は机につっぷして一眠りしようとした時だった。


「ねーねー、山崎さーん。」


甘ったるい香水の匂いを漂わせながら、彼女達が私の席を囲んだ。


リーダー格の佐藤エリは、私が額をつけていた机にお尻をのせた。


私は彼女達の声で、体を起こした。


「今日マリエ、おやすみ〜?」


エリはニヤニヤ笑っている。


「うん。そうだけど」


「山崎さんさー、マリエからあたしたちの事何か聞いてる?」


やっぱり。
彼女達が私に話しかけてくるとすればそれしかないだろう。


私はすっとぼけた。


「特になにも聞いてないよ?」


私がそう言うと彼女達は返事もせずにぞろぞろと私から離れていった。