君と描いた日常-負け組女子高生

私は走って走って、悠紀が飛び下りたというビルへ向かった。


地上では警察が現場検証を行っており、裸足の女子高生の存在には気付いていなかった。


警備が手薄になったビルの入り口を押し開けると、私は非常階段をかけあがった。


侵入者に気づいた警官が、制止を警告しながらバタバタと追いかけてくる足音が聞こえた。


最上階まで登り終えた私は、立ち入り禁止と書かれたぼろぼろの紙を貼られた扉を押し開けて、地面が見える柵まで向かった。