君と描いた日常-負け組女子高生

その日私は早めに家を出た。


終業式という事もあったし、昨日の悠紀の様子が気になっから、彼女と話がしたかった。


しかし、10分立って教室に人が集まりはじめても、予鈴がなっても、悠紀は来なかった。


深夜にうろうろするから風邪でもひいたんじゃないか。


そんな事を考えていると、担任とは別の教諭―学年主任、と副担任が教室の扉を開いた。


「1限の授業変更をします。緊急で朝会が開かれますので、HRが終われば速やかに体育館へ移動して下さい。」


学年主任の神妙な面持ちから、私はドロドロしたような不気味な感覚が胸にわいた。
嫌な予感、どころではなかった。