君と描いた日常-負け組女子高生

悠紀の背中を見守っていると、今度は悠紀が振り返った。


「麗華」


「なに?」


「あんた、可愛くなったね」


悠紀はそう言ってにっこり笑うと、また歩き出した。





いつもと違う悠紀に、一瞬とまどって固まってしまった。


しばらくしてハッとすると、だんだんと小さくなって行く悠紀の背中に大声で手を降った。


悠紀は振り向きもせず手をひらひらと降った。