君と描いた日常-負け組女子高生

確かに友達はたくさん欲しいし、悠紀と過ごしていく中で同級生と親しくなっていける自信もついた。


だけどこんなに気の合う友達はこの先も悠紀だけだと思っていたし、それ以上は望んでいなかった。


「そうすべきなんだろうけどなぁ…」


「エリ達のグループだったり、北森のグループだったり、客観的に見てると『そんなくだらない事で笑って、何が楽しいんだろう』って思うけど、でも実際数人の友達と輪になって話すのは本当に楽しい事だよ。
麗華は食わず嫌いしてるだけで、あんたが知らない楽しい世界はまだまだあるんだよ」


悠紀は私の心情を察するように言った。


「でもそうなれる自信がない」


「今のあんたなら大丈夫」


悠紀は微笑んだ。