息が吸えなくなる程泣いている悠紀を私はただ隣で抱きしめ続けた。


軽はずみな慰めは余計に悠紀を追い込んでしまう。


それに、私も泣き過ぎてとても話せる状態ではなかった。


私達二人は、落ち着くまでしばらくお墓の前で崩れていた。


それから私たちは、電車に乗り自分達の故郷へ帰った。


しばらく電車に揺られ気持ちも落ち着いた時、悠紀はぽつんと口を開いた。