君と描いた日常－負け組女子高生

「麗華、トイレ行こ。」


プリントの確認をしている私の横で、暇そうに携帯をいじっていたマリエは突然立ち上がり、カバンからポーチを取り出した。

−トイレぐらい一人で行けばいいのに。


ずっと友達に依存してきた彼女は、きっと1人で廊下を歩く事に慣れていないんだろう。