君と描いた日常-負け組女子高生

私達は、電車に揺られて都心からどんどん離れて行った。


電車に乗ってから一言も喋らない悠紀の隣で、私はどんどんおとなしくなって行く景色を眺めていた。


都会にもこんなに静かな駅があるんだ。


そんな駅で、悠紀は降りた。


改札をでて、私は早足になる悠紀の後ろを必死においかけた。


20分ぐらい歩いた頃だろうか、私達の目の前には墓地が広がっていた。