君と描いた日常-負け組女子高生

「しかたないでしょ。お金そんなにないんだから。」


悠紀は私の頭をゴシゴシなでた。


舞浜の駅で切符を買う時、悠紀が真面目な顔をして私に言った。


「ちょっと着いてきてほしいトコがあるんだ。切符代、あたしが払うから着いてきてくれる?」


さっきまで笑顔だった悠紀の眉に力が入ったのを見て、私はうん、と頷いた。