君と描いた日常-負け組女子高生

「……」


しばらくぼそぼそと話していた途中、突然悠紀からの返事が聞こえなくなった。


「悠紀?」


私はマンガから目を話して悠紀の方を見ると、彼女はウエストポーチを枕にすやすやと眠っていた。


私は足音をしのばせて受け付けに行くと、レンタルのタオルケットをニ枚もらって席に戻った。


起こさないように悠紀にタオルケットをかぶせると、私は机にふせておいたマンガを再び開いた。


結局爆睡した悠紀とは打って変わって私は全く寝つけず、浦安鉄筋家族シリーズを読みあさった。