「マリエ、山崎麗華んとこに行ったみたいだね。」


「暗い奴とは関わりたくないとか言ってたのにね〜」


「や〜んみじめ〜」


つい数日前までマリエと行動を共にしていた、ギャル達の遠慮の無い笑い声が、私の心臓を握りつぶす。


「毎日毎日、あんな暗い顔で過ごしてて、ほんとあの子って、生きてて楽しいのかな?」


「いっその事死んだ方がラクなんじゃない?」


「ははは、まじウケるー」


グサグサと耳に突き刺さるひどい中傷のせいで私は受けなくていい傷を受けてしまった。


おそらく3日はその言葉たちが頭のなかでじんじんするだろう。