君と描いた日常-負け組女子高生

「例えば?」


「あの時は楽しかった、とかあんな事もあったなぁって思い出すの楽しいじゃん。」

「そんなのつかの間の喜びでしょ。」


「そうかな。」


「そりゃ時々思い出して、幸せな気分になったりする人が大半だと思うよ。」


「そうだね。」


「でも私にはむなしさと後悔だけがじわじわ残るの。」


「それはみんな一緒じゃない?」


「私はそれがいやなの。
でも結局人生それの繰り返しでしょ?それならさっさと自分で終わらせちゃおうと思った。
…できなかったけどね」

悠紀は笑った。