悠紀はプツっとゲームを切ると私を見た。


「…なんで。」


「あたしはなんでもわかるんだよ。」


私は適当に答えた。


以前話してくれた悠紀の過去の話を思い出し、私は特に深く考えずに聞いてみた。


悠紀は寝転んだまま天井を見つめた。


「時々、わからなくなるんだよね。」