君と描いた日常-負け組女子高生

「でもやっぱり、集団シカトとか嫌がらせ以外に方法はなかったのかな、とは思うよ。相手に非を認めさせるのにさ」


私は悠紀の話を思い出しつぶやいた。


「無理だよ。人間ってゆうのは、とにかく嫌いな奴を1番ダメージが大きい方法で傷つけたいんだよ。
それで一番手っ取り早いのが仲間と団結して相手の存在を全否定する事だから」


悠紀はふっと笑ったが、瞳の奥は寂しげだった。


「やっぱり、悪いのはいじめられっこじゃなくてその子の性格を作り上げた周りの環境かもしれないね」


「いや、みんな悪いよ。容疑者も被害者も、傍観者も」


私はつぶやいた。