君と描いた日常-負け組女子高生

私も悠紀のあとを追って体育館へ向かった。

今日は緊急全校集会だという。


授業が終わったら二人でファミレスに行く予定が延期になってしまった。


体育館に入り整列すると、こめかみの毛を無理矢理反対側に流している校長が腰のあたりで後ろ手を組んで壇上にあがった。


いさぎよく丸刈りにすればいいのに。


集会の内容はいじめ問題についてだった。


マリエの事が言いたいのか、他のクラスでいじめが起こったのか、とにかく校長のお経のようなつらつらとした話は体育館に座らされた生徒の眠気を誘った。


そんななか私はというと、後ろに座った悠紀が私の背中に人さし指でハゲ、ハゲ、となぞるもんだから笑いをこらえるのに必死で寝るどころじゃなかった。