「だんだん明るくなってきたね、麗華。」

悠紀に突然そう言われて、私は自分の表情の変化に気付いた。

「そうかな?見た目しか変わってないと思うんだけど。」

悠紀は首を降った。

「だってあんた最近、早朝出勤しないじゃん」

考えてみればそうだ。

毎日誰よりも早く登校していた私が、今は1本遅い電車で通学している。

「よく見てるね、悠紀」

悠紀は笑った。

「私もそうだったから。」