不良な君は私を守る


「俺は堕ちない
決めたんだ。守る奴ができた」

【へぇ、】
「ていうかその手どけろ!」

ずっと俺の頬を撫でていたその手をどけようとこいつの手をはたこうとしたら
こいつはあいてる方の手で俺の手首をつかんできた

「っ…!離せ」

【はなさねーよ。お前が俺のもとにくるっていうまでな】

俺の耳元でそうつぶやいた翔平は
柔らかく俺に向かって笑った

その顔昔のまんまじゃんか
そこは変わってないのに
ここまで心が堕ちたなんて信じられない