(こっち見ろ海欄)
そう言って右肩に刺さっている刀に力をさらに入れてぐちゃっと刀を動かした。
この世のものと思えない痛みがして
言葉が出てこない。
《ぅつ……このっ……》
この痛みのせいでふっと、意識が消えそうになる。
このままじゃ死ぬ。
(痛そうな顔してんなぁ?こういうの慣れてないだろ。龍にいっつも守ってもらってたもんなぁ?お前の代わりに傷ついて可哀想だよなぁ?)
《龍はっ…!自分の意志で俺を…俺たちを守ってくれてんだ!それを馬鹿にするようないいかたはやめろ!》
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