不良な君は私を守る


探してみるとキマイラが悲痛の声を上げてる。目を凝らすと龍がかすかに見えた。
高速に移動しているみたいでぜんぜん見えない。

見えるのは切り刻まれているキマイラと黒い線のような物が空気を切り裂いてる様子
だけ。

突然キマイラが咆哮をあげて無数の炎を吐き出した。
これやばくね…?

《夏樹!暁!結界を張って!》

『わかった!』
俺と夏樹、暁は自分達を包み込む結界を張った。思ったよりその炎は重くて夏樹と暁の顔が歪んだ。
俺ががんばらなきゃ…龍も頑張ってんだから!