不良な君は私を守る


一太刀するとキマイラは大きな咆哮をあげて森中に響く。
そのとたんにキマイラは俺の方に向き大きな腕を俺に振り下ろした

ザシュッ!っと音とともに俺は木にたたきつけられた

《うわっ!ぅぐ…》

「海欄!…暁!海欄を回復!夏樹は学校に連絡して援助を頼んでくれ!」
〖『はい!』〗

俺の痛みとは裏腹に龍はキマイラを圧倒している。あいつは一人で戦うことになるとああやって魔法も交えて器用に戦う。龍の攻撃パターンはたくさんあるらしい。
しばらくするとどんどんキマイラの身体は傷だらけになっていく。

『海欄君!大丈夫?』

《大丈夫…じゃないかも…げほっ…》