まだ少し眠い中、いつもの通学路を歩く。

朝の登校ほど辛いものはない。


「…ふあ〜…」

「女子なんだからでかいあくびするときくらい口元隠せ」

「ん、橋本だーおはよー」

通学路が一緒だからか、橋本とはよくこうやって朝会うことが多い。