ん?
え?
痛みがこない
そっと目を開けてみると
そこには息を切らして走ってきたであろう勇太の姿があった
「ゆ…勇太?!」
「ゆ…勇太…くん…」
勇太が殴りかかろうとしてきた女子の手を掴んでとめてくれていたのだ
「ふ〜…ギリギリセーフだな」
「なんで勇太がここに?!」
「助けに来たんだろ?」
ドキっ…
そんなふうに笑わないでよ…ちょっとドキッとしちゃったじゃない…
って!何考えてんの?!私!
「さてと、これはどーゆーことなんだ?」
うひゃ〜むっちゃ怖い〜勇太の顔、声!!
声低すぎっ
「ち…違うの!違うのよ勇太くん!」
なにこの子さっきと全然態度違うじゃん
はぁ〜まぁこんなものなのか
てか違うってなにが違うのよ
「なにが違うんだよ」
「この子が勇太くんにつきまとってるから勇太くんの邪魔になるかなって思ってちょっと教えてあげてただけなのよ」
いやいやいや!
それは無理があるでしょ
どー考えても!
「邪魔?俺花香のこと邪魔だなんて思ったこと1度もないけど?」
「え」
むっちゃ驚いた顔してるー
そりゃそーか!