Black Word

「女の子なんだから、傷跡なんて残ったら駄目でしょ?はい、手当て完了」


そう言われ足を見てみると、キレイに包帯が巻かれていた。


傷の手当てとか慣れてるのかな?


「あ、ありがとうございます」


「いえいえ。あ、名前教えてくれる?」


「あっ、イオリです」


「イオリちゃんね。僕はキイだ
よ。で、こっちの愛想が悪いやつが、レン」


「えっと....キイさんと、レンさんでい
いですか?」


「そんな、敬語じゃなくて大丈夫だよ。あと、呼び方も」


「じゃあ、キイとレン?」


「うん。よろしくね」


「俺はよろしくしねぇなぁ。はやくその女出しとかないとあいつに怒られるぞ」


「そうだった。殺されたくないし....イオリちゃん送ったあげるからおいで」


「ありがとう。あ、レン!さようなら」


私はそう言い残し、部屋を出た。