Black Word

「イオリ、携帯は持っていないのか?」


「えっと、溝に落ちてなくなった....」


「まずは携帯ショップからだな」

そう言い、クロマの携帯の色違いを買ってもらいました。


その他には生活で必要なものを全部買ってもらった。だが、ほぼ、無理やり、ふりふりが付いている可愛らしいエプロンを買わされたのでした。


「次は服だな。これが似合いそうだ」


「クロ、これも似合いそうだよ」

似合いそう、ってだけでどんどんかごに入れていく、クロマとキイ。

そしてお会計の時には驚いた。桁がすごいことになっている。


「クロマ、本当にありがとう」


「いいんだ。俺が勝手にしたことだ。あと、これをつけておいてくれ」


「うん?」


クロマは左手の小指にそれをつけた。


「ピンキーリング?....かわいい!」


「あぁ。お前によく似合ってる」


「ありがと!ずっとつけとくね」