Black Word

「キイ。あいつは起きたのか?」


「うん、起きたよ」


「そうか。入る....」


「あ、待って!起きたけど、また寝たよ。あと........相澤組の話はしないであげて。クロと会ったのしか覚えてないみたい。きっと....」


「言わなくても分かる。あいつも俺達みたいに闇を抱えている。....大丈夫だ。傍にいるだけだ」


「うん。クロ、籠にいれてるだけじゃ、小鳥は逃げちゃうよ」


「余計な世話妬かすんじゃねぇよ。俺を誰だと思ってる?」


「世界の頂点に立つ男。六条クロマ様」


「ふっ。分かってんじゃねぇか」


「当たり前でしょ?僕達は、........兄弟だよ。イオリちゃんの着替え持ってくるね」


「兄弟か........」


悲しそうに呟き、イオリのもとへ足を急がせた。