Black Word

「........この女か」


「組長、この子と話しているのを相澤組のやつらに見られてしまいました」


「そうか。.........戦争だな」


「っ!!ってことは組長、気に入られたのですか?」


「あぁ。手放しは、しない。........今すぐ屋敷に連れていくぞ」


「承知。....イオリちゃん、ちょっと着いて着てほしいんだ。だめ、かな?」


キイは男の人と話しが終わったようで、眉を八の字にし、困ったように私に話しかけてきた。


「えっと、どこに?危険なところ?」


「ううん。危険じゃないよ。むしろ、ここにいた方が危険かも」


「えぇ!どうしよう....」


「お家の人が心配しているかな?それなら、今日じゃなくても....」


「キイ!!俺の命令を聞いていたか?今すぐと言ったはずだ」


「ビクッ!すみません。イオリちゃん、お願い!ついてきて!」


「うん。分かった」


またキイが怒られそうだったので、私は返事をした。