Black Word

六条組



急に男の人が、キイに話しかけた。


女って、私のことだよね?でも暗くてよく顔が見えない。


「組長、この子がこの間言っていた子です」


キイがそう言うと、男の人が近づいてきて、月の光が男の人の顔を照りつけた。


きれいな顔........。背が高くて整っている顔に髪は黒い髪で金がメッシュで入っている。目は黒く、闇のような....なにもかも飲み込んでしまうような冷たくて、真っ黒い瞳。でも私には、温もりを求めているように見えた。



誰だろう。誰かに似ている........。あ........私だ。この人は私と似ている。



ずっと孤独で、寂しくて、悲しくて。........温もりを求めるんだ。誰かに必要とされたくて。