彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

家を出るまで感じていた空腹感は、怒りによってどこかへ吹っ飛んでしまった。


「おい、やめろよ」


諒が慌てて中に入る。


それでも美奈は俺に冷たい視線を送り続けた。


背筋がゾッとするような氷の視線だ。


「どうしたんだよ美奈。いつもの美奈らしくない」


ここで喧嘩をしても仕方がない。


そう思い、俺は柔らかな口調でそう聞いた。


「燈里は結音一筋だと思ってた……」


美奈が呟くように小さく言う。