彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

早く。


早く会いたい。


壊れたレンガを踏むジャリジャリという音が響く。


廃墟商店街を中央くらいまで進んだ時、俺は足を止めた。


そして左手にある店を見る。


錆びたシャッターが下りていて、人の気配はない。


けれど俺はそこへ真っ直ぐに進んで行った。


シャッターが下りた正面扉の、向かって左側。


そこに細いドアがあるのだ。


新しく取り付けられた真っ白で汚れのないドアには《ドールハウス》という文字。


その文字を見た瞬間、俺の心臓はドクンッと跳ねた。


もうすぐだ。


もうすぐ会える。