彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

☆☆☆

そのショップは松橋高校から近い場所にあった。


遠い昔商店街だったというその場所は俺たちが生まれたときにはすでに廃墟の状態となっていた。


新しく綺麗な商店街は別の場所にある。


俺は子供の頃肝試しなどをして遊んだ廃墟商店街へと足を踏み入れた。


相変わらずどこの店もシャッターが閉められていて、人が動く気配もない。


昔はあったのだろう、アーチ型の天井も今では錆びた骨組みが残っているだけだ。


足元に敷かれた赤いレンガは所々浮き上がり、欠けて、歩くのでも一苦労する。


そんな中、1つだけ店が開いているのを俺は知っていた。


ひっそりと、看板も出さずに営業しているその店。


俺は店に近づくにつれて少しつづ歩調が速くなるのを感じていた。