彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

「結音……! 結音! おい、結音!!」


俺はソレを抱きしめたまま名前を呼んだ。


うそだ……。


うそだうそだうそだうそだ!!!


「燈里を殺す前に、まずはライバルを殺すことにしたの」


人形が嬉しそうに言う。


俺は見下ろしている人形を睨みつける。


そのために、俺を生かしておいたのか。


俺が生きていれば必ず結音に会いに行く。


俺に最大の絶望感を味あわせるために、お前はとどめを刺さなかったのか……!


激しい怒りと殺意が体の底から湧きあがってくる。


俺は結音の体を床へ寝かせ、そして立ち上がった。


勝てない事なんてわかっている。


俺はきっと、ここで死ぬ。


それでも……!


俺は自分の拳を握りしめた。