彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

ベッドの下に何か真っ黒なものが置いてある事に。


それは五本の指があり、髪の毛があり、丁度頭部をこちらへ向けている状態で、そこにあった。


「やっと見つけたよ。あたしのライバル」


人形はクスクス笑いながらそう言い、ベッドの下のソレを片腕で引きずりだした。


人形に首根っこを掴まれて引きずりだされたソレは、もう息をしていない事は一目瞭然だった。


一体いつからベッドの下にいたのだろうか。


その皮膚は紫色をしていて、体内のガスのせいで体がブヨブヨに膨らんできている。


それでも、ソレが誰なのか俺にはわかった。


「結音……?」


うそだろ……?


死臭が立ち込めるソレに向かって、俺は手を伸ばした。


途端に人形がソレから手を離し、ソレの全体重が俺の上にのしかかってくる。


「うっ……」


支えきれずソレを抱きかかえるようにして床へと倒れてしまう。


その衝撃でソレが口から体液をこぼし、俺の顔にかかった。


それは腐った肉の匂いがして、嘔吐感がこみあげてくる。


それでも俺はソレを抱きしめたまま離さなかった。


「結音……」


膨らんだ顔でも、ソレが結音であることは間違いなかった。