彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

そう言い、諒が両手をあげて伸びをする。


その言葉にホッとしている自分がいる。


今日は薫子の記憶の事を相談しにショップへ行く。


けれど、それを諒に伝えるのはなんだか憚られたから、素直に『帰る』と言われて安心してしまったのだ。


「じゃぁ、また」


ぎこちなく手をあげる。


「そっか。じゃぁ、またな!」


諒が手をふり教室を出る。


俺は諒に手を振り返した。


ズキリ。


親友をだましている。


そんな痛みが胸を突いた。


「じゃ、あたしも帰るね。バイバイ燈里!」


「あぁ。気を付けてな」


美奈がピンクのリボンを揺らして教室を出る。


俺は2人がいなくなった教室の中ソッと息をはきだしたのだった。