彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

薫子の手が諒の腕を掴んだ。


諒はなにも理解できていなかったと思う。


握られた手が一瞬にして潰れ、骨が砕ける嫌な音が聞こえて来た。


血と肉の塊となったその部分から、諒の腕は引きちぎられる。


暗闇に血しぶきが舞う。


ゴトリ。


と、諒の片腕が地面に落ちた。


諒の顔には諒自身の血がべったりと付着した。


薫子の顔にも諒の血が飛び散る。


「あ……あ……」


俺はその場に尻餅をつき、カバンを胸に抱きかかえるようにして自分を守った。


「え?」


諒は自分の腕が片方なくなった事にようやく気が付き、瞬きを繰り返している。