彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

☆☆☆

それから俺は短い時間で病院まで来ていた。


歩いて来れる距離だったけれど、今日はタクシーを使った。


そしてそのタクシーの中、結音に当てた手紙を書いた。


結音はいつ目覚めるかわからない。


もしかすると、永遠に目覚める事はないかもしれない。


俺の手紙は読まれずに終わり、俺の死も無駄になるかもしれない。


でも、それならそれでいいと思った。


誰よりも伝えたい相手に当てた手紙。


それが書けただけでも、十分に望みはあると信じていた。


俺はタクシーを表に待たせた状態で病室へと向かった。


消灯時間の夜9時が来たのだろう。


廊下は薄暗い。


俺は1人で結音の病室を目指した。


軽くノックしてドアを開ける。