彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

おそらく、薫子は山下陽子の記憶が戻ってきている。


そして、山下陽子が表に出て来ている時のことを、薫子は記憶していない。


そう考えると納得できることだった。


薫子の中にいる山下陽子は俺を助けようと必死でもがいている。


でも、山下陽子が薫子を完全に制御できるワケではなさそうだ。


今のところ、山下陽子は時々しか姿を見せない。


「薫子、俺家の手伝いをしてくるから大人しく待っているんだぞ」


俺は冷静さを保ち、薫子にそう声をかけて部屋を出た。


そのままベランダへ出て洗濯物を取り込む。


いつも通りの行動を心がけながらリビングへと入る。


それと同時に俺はパソコンへ飛び付いた。


すぐに電源を入れる。


さっきの話だと、山下陽子とミサという女の子は知り合いだった。