2人の好意を断ろうとした時、諒がそう言った。


「1人じゃどうしようもできないんだろうが」


「……だけど!」


「3人いればどうにかなるかもしれないじゃない」


「美奈まで……」


「行こう、3人で」


諒が手を差し出す。


俺は躊躇しながらその手をとる。


「大丈夫、きっとなんとかなるよ」


美奈の何の根拠もない言葉だったけれど、それは本当に心強い言葉だった。