彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

そう思った時、視線を感じた。


暗がりの中から刺すような鋭い視線を感じる。


俺の体は一瞬にして金縛りの状態になる。


首を動かして視線の正体をさぐりたい。


けれど、殺意の籠ったその視線に首を動かす事もできなくなっている。


でも、この部屋の中から感じる視線は薫子のもの以外、ありえなかった。


ここには俺と薫子の2人しかいないのだから。


「殺して来て。あの女を」


すぐ真後ろで声がした。


足首から頭の先まで悪寒が一気にかけぬける。


体内に小さな虫が無数に這っているような感覚がする。