彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

ジリジリと追い詰められて、俺の背中は脱衣所の壁にぶち当たった。


「なぁ、薫子教えてくれよ。お前を作った人たちってどこの誰だ? 組織はどこにある?」


そう聞くと、薫子はおかしそうに声を上げて笑い始めた。


「そんなの、教えないよ? 教えたら燈里、その人たちを殺しに行くでしょう?」


かわいらしい笑顔を浮かべたまま恐ろしい事を口にする。


「確かに、殺しに行くかもしれないな」


殺さなければこの恐怖が永遠に続くと言われれば、俺は殺人犯になってでも恐怖を断絶する。


今ならそう言いきることができる。


「じゃあさ、こうしない?」


薫子がカッターナイフを手の中でもてあそびながら言う。


「このナイフを使って病院にいる女の子を殺してきてよ。そうすれば、燈里に組織の事を教えてあげる」


そう言い、薫子は俺の目の前にナイフを突き出して来る。


ナイフの先には俺の血がベッタリとついている。