彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

「一番最悪なパターンは購入者が殺されることじゃないかもしれない」


「燈里、一体何を言って……」


美奈が言いかけた言葉を切った。


その視線は俺の右肩を通り過ぎ、その向こうへと注がれている。


諒の視線も、同じ方向へと向いていた。


まさか。


嘘だろ。


俺は2人の視線に導かれるようにして後ろを向いた。


目の前に薫子がいた。


無表情で階段の一番上に立っている。


「こんにちは、薫子ちゃん」


美奈が明るく声をかける。


やめろ……。