彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

☆☆☆

3人で帰路を歩くのはごく自然な風景だった。


何度も何度も経験してきて、違和感なんてない。


周りから見ても、『あぁ、あいつらまた一緒に帰っているのか。仲が良いなぁ』


ってくらいで、特別なことはなにもない。


けれど今日は教室にいた時同様に口数が少なかった。


それは間違いなく彼女人形の存在のせいで。


つまりそれは俺のせいで。


息がつまるような苦しさを誤魔化すように、俺は1人で話続けた。


興味のない雑誌の話。


ほしくもない服の話。


可愛いとも思っていないアイドルの話。


どんな話でもした。


美奈は時々俺の方を見るだけで、何も言わない。


だけど諒は、俺が話すたびに相槌をうってくれて、時々笑ってくれる。