彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

けれど2人の笑顔を見た途端、俺の心は決心を鈍らせた。


2人を巻きこんでしまうかもしれない。


そんな不安がよぎったんだ。


でも……。


俺は昨日の薫子を思い出す。


そして美奈から聞いた噂話しも。


1人でどうにかできる問題だとは思えない。


かといって、他に人に話して信じてもらえるとも思えない。


やっぱり、俺には2人しかいないんだ。


「なぁ、ちょっと聞いてほしい話しがある」


「なんだよ燈里」


「そうよ、あらたまった顔して」


2人が不思議そうな表情をして俺を見てくる。


「旧校舎へ来てくれないか」


俺はそう言い、2人を連れて歩き出した。


美奈が噂話を教えてくれた、旧校舎へと。