彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

薫子の頬は熱で赤くなり、その目は少しうるんでいる。


「うん……落着いた」


「ショップを通り過ぎたみたいだ。戻ろう」


そして俺は再び歩き出す。


商店街の中央辺りにあるショップを目指して。


2人ぶんの足音がアーチ状の屋根の下に大きく響く。


時々風が吹き抜けて寒々しい音を鳴らした。


俺は中央あたりまで戻ってきて立ち止まった。


「え……?」


シャッターの閉まったお店の前で立ち止まり、呟く。


「どうしたの?」


薫子が心配そうな表情を浮かべた。


「ここ……だったよな?」